投資金融

【投資入門⑧】月約3万から始めれる投資(株価が上下する原因とは?【金利・為替編】)

投資

こんにちは。tkgです。

前回は、

株価が会社自体の原因で

変動する理由を説明させていただきました。

今回は、

外部(市場)の影響により株価の変動する

パターンを紹介させていただきます。

スポンサーリンク

前回より

前回は企業単体での影響を見てきました。

今回は市場全体の影響について見ていきます。

スポンサーリンク

外部要因について

外部要因とは会社自体の業績や

ニュースということではなく、

市場全体のことで、

政治・景気・社会・国際関係の影響です。

スポンサーリンク

金利について

最近よく市場で聞くのは、

金利を上げます!

金利は上げません!

など金利をなんかするということが

世界中で行われています。

様々なところで影響を与えますが、

今回は株価の影響を中心に説明します。

金利をなぜ上げるの?下げるの?の部分は別の機会で。

一般的に金利とは、

お金貸したので、その分利子つけて返してね!の利子部分と考えてください。

利子のイメージ図

このようにお金を借りた際に

利子分を上乗せしてお金返します。

この、〇%の部分が金利で、

金利が上がれば上がるほど、返す際の上乗せが大きくなっていきます

この関係は銀行⇔企業でも実施されています。

金利が安い場合は、

返す利子も少なくなるので、

企業もお金を借りやすい状態です。

金利が高くなると、

返す利子額も大きくなるので、

企業側もお金を借りにくくなります

また、利払いの観点で金利が高くなると、

貸し付ける方も特になりますよね。

お金余ってるなら、

みんな貸した~いとなります。

そこで債券や預金に注目が浴びます!

(債権とは?は以下)

ざっくりしたイメージはこんな形で、

政府の「お金貸して」を、

民間や銀行、企業系が逆にお金を

貸し付ける形です。

貸すだけで5%貰える!

となると人気が集まりますね。

逆に1%上乗せします!となると、

人気が下がります。

これは預金の利息の場合でもあります

普段私たちも銀行にお金を預けてますが、これは銀行にお金を貸してる状態です。

その代わりに、引くぐらい少ない利息を受け取っています。

これが高くなれば、銀行に預金を預けまくったりしますよね。

また、銀行は日本銀行に、かなりの預金(貸してるお金)があるので、

利息を銀行に支払わなければなりません。

ここでは金利が上がると、
債券や預金に注目がいくことです。

ただ、金利が上がると、

債券評価額が下がり、

金利が下がると、

債券評価額が上がる性質ですが、

この部分では詳しくは触れません。

結論

今までの観点でいうと、一般的には、

金利が上がる=株式が下がる傾向

金利が下がる=株式が上がる傾向

になります。

活動でみると、

金利が上がる①
  • お金が借りにくくなる

    支払う利息が高い

  • 事業が縮小

    事業投資の縮小で

  • 業績悪化
  • 株価低下
金利が上がる②
  • 貸す側はお得

    支払う利息が増える

  • 預金や債券が注目される

    貸すだけでお得

  • 株式の流通量が減る
  • 株価低下

    需要がなく

金利が下がる①
  • お金が借りやすくなる

    支払う利息が低い

  • 事業が拡大

    事業投資の拡大

  • 業績向上
  • 株価上昇
金利が下がる②
  • 借りる側はお得

    支払う利息が減る

  • 株式が注目される

    貸しても増えない

  • 株式の流通量が増える
  • 株価上昇

    需要と供給が増加

このようにして金利によって株式の価格への影響が大きくあるものです。

また、企業間以外にも、

民間では住宅ローン等も金利上昇の煽りを受けてきます

変動金利になると支払う利息も上がり、

家の購入を渋ることや、

支払い費用負担のために

消費を抑えたり、株式の売却に充てたりといった行動も出てきます。

ただ、物価も上がるが賃金も上げていくという良いインフレもあり、

金利の上昇が必ずしも株価を下げるとは限らないです。

基本的には、やはり会社の業績です。が、

お金借りないのか!

業績上がらないのか!

というと絶対そうとは限らないですが、

市場はあくまで人で運用する物であり、

人々の「そうなるかも」・「不安」という心理的なものから、

価格変動が起こりえます。

為替

ここでは円安や円高の意味合いや、

株価にどう影響与えるのかの説明です。

※基軸通貨のドルと円の関係で見ていきます。

そもそも為替とは?

為替手形や小切手、郵便為替、振込など、現金以外の方法によって、貨幣を決済する方法の総称である。遠隔地への送金手段として、現金を直接送付する場合のリスクを避けるために用いられる。特に輸出入をする際に用いられている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

簡単にいうと、

大きな取引時にいちいち現金そのまま送ったりするのも危ないですよね。

なので、引換券みたいなものを

現金の代わりにしたのが始まりです。

現在はネットですぐに送ったりできますが、これも為替取引の一種となってます。

では外国とのやり取りの際は?

外国為替というものでやり取りされますが、

1点国内だけとは、他と違う点があります。

取引する通貨を決めないといけないこと

基本的には基軸通貨のドルが一般的です。

取引をイメージすると、

1ドルなのに100円での支払いは不可です。

なので、まずは円で1ドルに交換します。

この交換する際の交換比率が変わることで、株価に影響してきます

円高・円安について

ここも良く聞く言葉で、

円安で物価が上がってます!

円高方向になってます!

一般的に外国通貨(主にドル)に対し、

円の価値が安いか高いかを表した言葉

上図で見ると、日本での1000円という価値は変わらなくても、

対海外となると、その時のレートで

貰える金額(ドル)が変わってきます

海外から1ドル200円の価値と見られると、5ドルしか貰えないが、

50円の場合は20ドルも貰え、その差は四倍にもなります。

では200円と50円の場合で

どちらが円安

どちらが円高なのでしょうか?

高いと付くので200円が円高?

正解は200円が円安。50円が円高傾向です。

円だけ見ると、安いとか高いと付くので、

単純に値段高い方を円高、

値段が安い方を円安と考えてしまいます。

正解は逆ですが、基本的に

お金の価値が
どう見られてるかということです。

海外から円を購入すると見るとわかりやすいかもです。

200円の場合は100円の場合より、
いっぱい買えるので、

円の価値って安いな~

日本人からすると

ドルをちょっとしか買えないので、

今のドルって高いんだよな~

つまり円の価値が下がり、

ドルの価値が高いので、

円安ドル高ということです

逆に50円になった場合は、
ちょっとしか買えないので、

円高くてあんま貰えないな~

や日本人からすれば、

ドル安いので一杯買えるな~

となります。

つまりドルの価値が下がり、

円の価値が高いので、

円高ドル安ということです

この通貨価値の変化は、

株式で説明したことと同様に

通貨も需要と供給のバランスで決まります。

では円安・円高の為替の変化が

株価にどう影響するのでしょうか?

スポンサーリンク

株価と為替の影響について

経済活動は世界中とのやり取りが基本的になってます。

その中で重要なのが貿易です。

通貨の価値が変わると貿易に影響が出てきます。

輸出の為替影響について

輸出産業での根幹は自動車なので、

自動車貿易を見てみると、

為替の関係性は上記です。

同じ100万円でも海外通貨の価値が変わると

利益の部分で大きく変わります。

ここでは利益を円に戻してる形です。

つまり輸出では、

円高になると=利益がDOWN

円安になると=利益がUP

する形になっています。

円高での輸出
  • 販売価格が安くなる
  • 利益が減る

    円に戻した場合の

  • 業績が悪くなる
  • 株価低下
円安での輸出
  • 販売価格が高くなる
  • 利益が増える

    円に戻した場合の

  • 業績が良くなる
  • 株価上昇

輸入の為替影響について

輸入産業では逆の動きをします。

海外から物を購入する時は

為替によって掛かる費用に深く関わります。

上図のように普段100万円で買えるものが、

50万で済む場合や逆に、

200万払わないと買えない状態になります。

つまり輸入では、

円高になると=利益がUP

円安になると=利益がDOWN

する形になっています。

円高での輸入
  • 購入価格が安くなる

    お得に買える

  • 利益が増える

    お得になった分

  • 業績が良くなる
  • 株価上昇
円安での輸入
  • 購入価格が高くなる

    余計にお金を出さないと

  • 利益が減る
  • 業績が悪くなる
  • 株価低下

まとめ

円からドルに換える時に多くなるか、

少なくなるかで、

以下の関係性になってきます。

為替と株価の関係性
  • 円安の場合は輸出産業に良い傾向
  • 円高の場合は輸出産業に良い傾向

ちなみに日本は資源の輸入大国なので、

昨今は円安傾向で、海外からの天然ガスや
燃料系がかなり高くなり、

電気代・ガス台の高騰が続いてるのも、

為替が一因となっています。

ちなみに輸出産業に良い傾向ですが、

近年は地理的リスク・人件費抑制や

円⇔ドルの為替リスクを少なくするのに、

海外に生産拠点を移してる流れもあり、
円安のメリットも限定的になっています。

東京電力を例に見ると、

やはり燃料費等の調達費用の増加もあり、

経常利益が赤字になることで株価も値を下げてるのがわかりますね。

このように輸入企業にとっては、

円安傾向の費用増大が会社の利益を
下げる傾向になっています

政治・情勢・自然

この辺りは様々な要因がありますが、

政治的には、各国の要人から

金融政策の打ち出しなどの発言等で
株価が上下することです。

政策例
  • アベノミクスでインフレする政策
    デフレ脱却から、物価の上昇から
    業績・給料の上昇が期待され、
    円安・株高
  • 日本で2050年までに
    カーボンニュートラルの目標や
    東京都で太陽光パネル設置一部義務化
    再生可能エネルギー関連や
    太陽光パネル企業の株価上昇
  • アメリカの金利UPを決定
    金利が上がるので、ドルが人気になり、円を売る人続出。
    債券に注目が集まり、株式は低下
  • アメリカの銀行破綻で預金を
    全額保護する発言
    銀行懸念から世界的に
    銀行株中心に値下がりしたが、
    発表後に懸念後退から株価上昇
  • 投資に関する発言・発表
    株式売却益の引き上げ発言・
    日本のNISA拡充、
    中国の仮想通貨禁止
    など投資に関する発表で、
    株式市場や関連企業の株価が上下

これ以外にも数々ありますが、

〇〇する!や〇〇しようと考えてる!というように、

政策を決める人側からの発言は、

関連市場・企業の株価に影響をもたらします。

情勢では

最近では戦争もあり、

様々な物の値段の変化が著しいですが、

そういったことで社会不安を招き、

株価に強い影響を与えます。

世界的に資源不足で価格が高騰し、

天然ガスが高騰し電気代も上がり、

小麦の価格高騰でパスタも値上がり、

消費行動の現象や企業利益の圧迫に
繋がっていますのも良い例です。

自然現象では

風が吹けば桶屋が儲かる

という言葉があるように、

何か起きた場合に巡り巡って思いがけないところに影響をもたらします。

台風・地震等の災害も株価を動かす要因です。

災害で負った被害が業績に直結するので、
不安視されることが多いです。

天候では

長雨で作物が育たない場合は、

農作物の価格が高騰。

猛暑では冷たくなる関連商品が売れたり、

暖冬で雪が降らず、スキー場が開けれない。

等々の現象によって、関連企業の株価が
上下するということです。

また、コロナのような災害や情勢の場合には、

政策と纏められ、

貿易中心の株が下げたり、

旅行・小売店株が暴落しました。

一方、

製薬系やドラックストア、
医療関係の株価は上昇

というように情勢や災害によっては上下するところも明確に分かれます。

この辺りはこうだ!という

正解はないのですが、日々のニュースや
社会情勢を収集することで、

次に期待される・上がる市場が導き出されるということに繋がります。

需要動向

ここは株式の価格の決まり方の

需要と供給のバランスの動向によって
株価が変動するというものです。

その中でも、投資家の中でも
強い影響を持つ人の動向です。

つまり、かなりの資金・株式を持っており、

その人たちで市場価格を大きく変動できる人たちです。

主な有力投資家
  • 海外投資家
  • 機関投資家
    (銀行系・投資信託等)
  • 事業法人
  • 証券会社

大多数の株や資金を持ってるのは、
機関投資家や証券会社系で、

会社の株主を調べても大体が機関投資家系がTOP10に入ってます。

その人たちが売るとなったら株価が低下し

買うとなったら上昇する要因になっています

なんせ100株買います!ではなく、

万株単位での売買なので、市場に与える影響が大きいです。

なので、株式市場では常に有力な投資家の動向を見ておく必要があります。

事例(ゲームストップ事件)

機関投資家との戦いで、
ゲームストップ事件というものが、

アメリカでありましたがご存知でしょうか?

ゲームストップというゲーム小売り大手を
巡る騒動です。

概要

まずは以下のチャートを見てください。

株式を1株を4株に分割してますが、

当時は×4と考えてもらえれば。

Bloombergより(ゲームストップ株チャート)

1/29に急に340ドルを超えて急騰してます。

その前は約18ドルなので、約18倍です。

売り上げも低迷しており、業績というわけではありません。

一体なにが起きたのでしょうか??

Reddit
Reddit
開発元:reddit
無料
posted withアプリーチ

発端は「レディット」というアメリカ中心に、

会員数640万を超えるSNSから始まりました。

ヘッジファンドが空売りを仕掛けてるぞ!

みんなで買い支えよう!

ゲームストップを潰さない!!

ファンドに負けてたまるか!!

簡単に言うと、

ゲームストップにかなりの空売りが仕掛けられているので、

みんなで買って、

ファンドの良いようにさせるな!

ファンドに損失を与えてやろう!

ゲームストップを応援しよう!

という個人投資家の結束が

SNS内でバズりました。

そもそも空売りとは?

詳しいことは省きますが、

値上がって売るとは逆に、

下がって売れば、下がった分利益になる

という手法です。

そこから買いが始まり、その加熱が増え続け、

株価の暴騰から、さらに買いが増える形で、

売買代金が2兆円を超えてAppleを
超えてしまう事態にまでなりました。

空売りは値上がった場合は買い戻しをしないといけないので、

値上がる分だけ、ヘッジファンドの巨大な損失を与えました。

主要なヘッジファンド1社のみで運用資産の53%マイナスの

約7000億ほどの損失になったほどです。

このように機関投資家などのヘッジファンドと

個人との分断が明確に表れており、

ヘッジファンドで株価操作が
できる状態を良しとしない

抵抗が結果的に表れていますね。

こういったことは特殊な例ですが、

市場の需要と供給のバランスによっても
株価が上下する一例です。

投資家や

ファンドなど大きなお金を動かす人たちの

動向も注目しておく必要があります。

まとめ

今回は市場全体がどう株価に関わるかを見てきました。

投資を行う上では会社の中身だけでなく、

市場動向を注視しておくことが大切です。

金利は話題なので、調べて損はないかと。

アメリカの銀行破綻も金利影響も一因なので

私も投資するまでは、

ニュースを見ることなかったですが、

投資を始めて見るようになりました。

今、株式を始めてなくても、

ニュースを見て、

ここ伸びそうだな~とかを

シミュレーションして当たるか試してみても
良いかもです。

そうやって見る目を養っていけば
良いと思います。

次回は、

日本とアメリカの株式の主な違いを
見ていこうと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
tkg
tkg

当サイトの運営者。
普段はIT系で運用保守のお仕事してます。
趣味でブログを始めるにあたって、
家電・ガジェット・機械・お金の話など、ジャンルに囚われずに筆者自身、または周りが経験したものを紹介やレビューしていきます。

tkgをフォローする
tkgをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました